『王狼たちの戦旗』

凄い、凄すぎる!と絶賛せずにはいられない大河ファンタジー(って表現がこの物語にこそ!かなり合ってる気がする..)大傑作シリーズの第二作目。

文庫で月毎に一冊刊行していた頃には既に私も第一部も読み終えていたのですが、この作品については「次はどうなるのぉっ!」てな気持ちを1冊につき1ヶ月!待つのはあまりに辛いと考え、結局5冊が刊行を終えるまで待った経緯があります。

冒頭の(超端役..)マイスター・クレッセンのエピソードだけでいきなり読者を物語に引きずり込む、異様な破壊力があります。

 

新しい主観人物が出たなと思っていたらそれぞれにそれぞれなりで(笑)、物語に新しい風を注いでくれていますよね。

そして遂に物語に現れた異能の面々!皆怖い怖い..「赤い女」ことメリサンドルも物凄いインパクトですが、私にはアリア編に登場するジャケン・フガーがもっと印象的..彼、謎過ぎます。

主役級たる北の兄弟連はまだこの先があるのか!と驚愕するほど不幸な展開に見舞われ(アリア/ジョンもすげー展開に至るが、特にブラン..怪我だけでも充分なのにその年齢で..大変過ぎる)、一方のティリオンは右へ左への大奮戦で、作中では大いに株をあげてきており(やっぱり、敢えてこの”物語の主役”を挙げるなら、彼なのでは?と私は思ってしまう..ほんとは違うにしても..)、しかしその彼が「醜い」が故に更に市民に憎まれる、その辛さが胸に迫ります。

この物語の最大の魅力は(5巻解説中で述べられているように)読み返しの楽しさ!なのでしょうね。読んでいる最中なのに「あ、こいつどっかで見たことある!どこだっけ?あぁ今すぐ第一部から読み返したい!」と感じさせる異常な程の伏線と登場人物の関係..

お願いだから誰か人物相関図を書いてくれ!..いやいい自分で考えるから(笑)的な面白さです。先が見えないからこそ面白い初読に加え、これほどまで読み返しを求める/読み返しが楽しい 物語が、他にあるでしょうか?