『サンシャイン&ヴァンパイア』

どうもヴァンパイア物は手にとってしまう(但し御大アン・ライス物はどうもダメでした)..

『サンシャイン&ヴァンパイア』

個人的にこのカテゴリーだとキム・ニューマンの「ドラキュラ紀元」シリーズとG.R.R.マーティンの「フィーバードリーム」が双璧かと思います。

本作の場合は、帯アオリのこれまた御大ニール・ゲイマンせんせー激賞ってこともあり。作者は女性なのですね。アーバン・ファンタジーってのは流行りなんですかね?

…面白いです。

解説文が全てって感じもしないでもないですが(笑) 現実世界と似て非なる法則に支配された独特の世界観(世界にふつーに棲む魔物たちや、かなり面白い設定の魔法体系等)の魅力があるのと、やはり全編を通しての主人公サンシャインの(守ろうとする)日常生活及び多彩な人々の描写、、それを総括する彼女の皮肉っぽい語り口、に尽きるかなと思います。

…一方の主人公である吸血鬼のコンスタンティンについては、私は正直そんなにノレなかったのです、はい。なんつーか凄く美形な描写でないからでしょうか(笑)語り口もエキセントリックを通り越して結構不条理調なので、どうも信用できなくて..

…敵役吸血鬼(マスタークラス)の描き方ってのはどの小説でも様々な趣向を凝らしているものですが(やはり「ドラキュラ紀元」のドラキュラが出色!)本作におけるボーレガード氏は出番の少なさ(笑)の割になかなか印象的です。「底なしの邪悪さと穢れ」って表現するのは結構大変だと思うのですが..

一方で吸血鬼の属する世界における人智を超えたバトルの描写は..人智を超えすぎてよく分からないので燃えられません(笑)何せ「動きが早すぎて知覚できない」ってのがあってねぇ..

恋人メルの正体や父親をはじめブレイズ一族の消息など、謎や続きを読みたいシーンははまだまだ残されています。